おもちゃ選びは献立て選び

2019.9.3
お店に来られる親子連れのお客様が、おもちゃを選ばれる時によく耳にするのが「どれにする?」とお母さんが子どもさんに聞かれる声です。子どもさんはもちろん「これ!」と実際に手に取って遊んでみて楽しかったものを選びます。もしくは「これと、これと、これ」と言う風に楽しかったもの全部を選びます。そこで、親御さんは「ママはこれがいいんだけどなあ」というやりとりです。
子どもに“主体性をもって選ばせる”“楽しいと感じたものなら意欲的に遊んでくれる”と感じておられるから「どれにする?」と聞かれたのでしょう。しかし、親御さんの「ママはこれがいいんだけどなあ」のことばの中にも、親御さんの“ねらい”が込められていると私は感じています。
ここで幼児教育に精通したある方のことばをお借りします。「夕飯の献立を選ぶとき、常に子どもに何が食べたいか聞きますか?」「子どもの身体に何が必要か大人がかんがえるでしょ?おもちゃも、親がねらいをもって選ぶことがあってもよいのです。」と言われました。
いろんな考え方があると思いますが、私はまさにその通りだと思いました。子どもが興味をもっているものを与えることも大切ですが、苦手なこと(苦手な食べ物)、あまり興味を示さなかったこと(好んで食べないもの)に目を向け体験することで世界が広がる(食べず嫌いを克服する)。それには大人の願いと工夫が必要だと思われますが。
私が永年携わっていた保育の現場でも、一人一人の子どもやクラスの状態を考え、保育士がねらいをもっておもちゃを選んでいました。「ママはこれがいいんだけどなあ」それも時には大正解です💛

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