身近な存在“お人形”

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私たちの身近なお人形。古来は自然物を素材として“人形(ひとがた)”を作って病気や災難を除く身代わりとしての道具でありました。それが、“人形(にんぎょう)”として子どもの愛玩物になってきたようです。
人形も置物として飾られるもの、美術品のように眺めて楽しむものもありますが、身近に感じられるのは素材の感触を楽しんだり、世話あそび・ごっこ遊びを楽しむためのお人形ですよね。
子ども自身がお母さんにしてもらっていることを模倣してお世話をしてあげている姿をよく目にします。時にはお母さんの立場にになってみたり、自分がしてもらいたいことをお人形にしてあげて、自分の気持ちを映し出したりすることもあります。
嬉しいこと、悲しいことをぶつける存在にもなります。そんな時は“話し相手”ともなっているのです。
ここである事例をお話しします。お人形を愛するのは子どもだけではありません。話すことの無くなった高齢者にお人形を渡すと、突然ことばを発し、話しかけ始めたという事例もあるそうです。最近、病院でもお人形を治療の説明に使うところが出てきているそうです。人形の身体を使って治療の場所や方法をを明確にすることで納得し、不安を和らげるのに役立つというのです。
人の身体のつくりを認識させたい目的ですと、手足の指・目・鼻・耳などはっきりとしたつくりのお人形があります。いつも一緒にいる安心できるお人形なら感触の良い素材でできたものがいいと思われます。
お人形の形状・表情・素材・大きさ・重さなど、子どもさんが親しめるもの、大人側の目的・・・。いろいろ考えますが、どれにせよ人の心を引き出すお人形は大切な玩具です。優しさと親しみを感じられるお人形を選びたいですね。

SI人形・4種SI30431+433ジルケ人形

主な素材はコットン、毛糸肌触りがとても気持ち良く優しい気持ちになります

 

 

img001 (75)自分で自由に肉付けしたり、洋服をきせたりする製作用ですが、人間の身体のつくりを認識させる教材としてもつかわれます

 

癒されながらトレーニングできる夏のおもちゃ

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今回ご紹介するのは夏にぴったりな『ウォーターゴースト』です。

IMG_2602口吹きガラス製で「浮沈子」という名で昔から知られているおもちゃで、水で満たしたプラスティックボトルの中で、浮いたり沈んだり、クルクル回ったり、ダンスをしたり、ご主人様の命令に従わなかったりする、やんちゃなゴーストなんです。でも、ボトルを握って圧力を加えると下に沈み、ゆるめると浮かび上がってきたり、圧力を加えるスピードによっては、クルクルと回るなど、慣れるとゴーストの動きをコントロールすることができるようになります。

 

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小さいボトルだと活発なダンスを楽しめますし、大きなボトルだと、ゆったりとした優雅なダンスが楽しめます。大きなボトルは握力がいるので、癒されながら握力強化もできますよ。寝たきりの高齢者も、少し手を動かすだけでユニークな動きをするこのウォーターゴーストで、楽しみながら運動ができるので、この夏おすすめです♡

飽きのこないおもちゃって、どんなもの?

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子どもが自ら選ぶおもちゃは、たいていの物が「自分が知っている世界のもの」そして「すぐに選べるもの」が主と言えます。例えばキャラクター玩具ですね。「子どもから解放されたい」「一人で遊んでて」という大人の目的は満たされるおもちゃです。しかし、すぐに飽きたり流行が終わったりするので、量産されています。

 

 

IMG_1889 - コピー反対に、飽きずに遊べるおもちゃについて考えてみると、そのものには必ず創造性があります。新しい発見ができるもの、新しい表現ができるものを子どもは飽きずに遊びます。発見するということは学ぶということ。表現する中で、また新たな発見をする。この発見したことに対してまた創造する。これを繰り返すのです。この繰り返しができるものを、子どもは飽きずに遊び続けることによって、いろんなことを学んでいくのです。子どもは、遊んでいる時に大脳を活発に働かせて尽きない発見ができるもの、尽きない表現ができるものに関心を持ち続けるのです。

大人がおもちゃを選んであげる時、ちょっと目的をもって選んでみると視点が変わるのではないでしょうか。